日々公論 ~旅とカメラと映画と私~

高校教員による旅と写真と映画についての戯言

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【旅の一枚シリーズ】イェルサレム 嘆きの壁とピーマンの話


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はい。2回目となりました。一枚の写真から過去の旅を振り返るシリーズです。

 

今回の舞台はイスラエルにある聖都イェルサレムです。

 

いわゆる旧市街ですね。

 

言わずもがな、ユダヤ・キリスト・イスラームの聖地として複雑な歴史をもつ

 

世界の中心であります。

 

それにしても改めてみると間抜けな写真ですね。笑

 

 社会人2年目の8月のことだったのでもう10年も前になります。

 

 

当時の職場の友人とご飯を食べながら一緒にバックパッカーやりますかって話になって

 

 

それまでは東南アジアくらいしか行ったことがなかったので、2人だし多少危なそうな国でもいいかなと思い。

 

 

 

「イェルサレムとか熱くね?」

 

 

 

 

「そこにユダヤ教の聖地の嘆きの壁ってのがあるから彼女ができないことを嘆きに行こうぜ。」

 

 

こんないい加減な理由でこの地を訪れたのは後にも先にも私だけだろうと思います。

 

 

ってことでエジプトからトルコ経由でイスラエルへ入国

 

 

イェルサレムの旧市街に入り散策しながら嘆きの壁へ。

 

 

 

もう遠目からでもこの場所が崇高で神聖でホーリーなプレイスであることが肌で感じられました。

 

 

震えました。神様ごめんなさい。悔い改めます。

 

 

しかし、来てしまった以上嘆かせてくれ。

 

 

まわりのユダヤ教ガチ勢のゴミを見るような視線に生きた心地がしませんでしたが

 

 

一瞬だけ!!

 

 

 

ペタッ

 

 

そんな一瞬を押さえた一枚。

 

よく見ると私の隣の子供のさらに隣の座った方がこっちをめっちゃ怖い目でみてるし。

 

 

本当にありがとうございました。おかげさまであれから十年。

 

 

 

僕はいまだに独身です。笑  ありがとうございます。

 

 

イェルサレムについては本当に語りたいことが山ほどあるのですが、それはまた別の写真とともに語ります。

 

ところで、私が頭にかぶっている白い布がありますよね。

 

これは「キッパ」と呼ばれる信仰者が身に着けるもので(説明が難しいな。)

 

 

神の道に生きている方は頭頂部を剃るんです。(剃髪)

 

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これです。

 

ザビエルさんレベルだと剃ってなんぼなんですが、そこまでではない人はキッパをかぶって礼拝をおこなうわけです。

 

それでこのキッパを手に入れようと、イェルサレム市街の雑貨屋をプラプラ見ていた時の事。

 

 

遠くから近づいてくる人影あり。

 

 

「ヘーイ(^^♪ マイフレーンド♬」

 

今でこそこういう輩は適当にあしらう術と経験があるんですが、当時は親切な人が話しかけてきてくれたと思い。

 

「はーい、ゆーあーまいふれーん!ないすトゥーみとぅー」

 

まあ、10年前なんでこんなやり取り覚えてないんですけど多分これに近いやり取りをしたと思います。笑

 

そして、キッパを探してる旨を伝えると

 

「マイショップイズ二アー ベリークロース! プリーズカムイン(^^♪」

 

「おけーい!れっつごー!」

 

 

これも想像ですけどたぶんこんな感じだと思います。

 

 そして、彼の店に行きました。

 

店に入ると彼はキッパとは関係ない雑貨やお土産などをこれでもかと勧めてきました。

 

 

私はそれをあしらいながらキッパを探していると、店の奥の方にキッパコーナーを見つけたのです。

 

 

こんな感じです。

 

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毎度便所の落書きレベルですいません。

 

店の奥で私はキッパを手に取り、どれにしようか見定めていました。

 

 

そして六芒星柄のものが気に入ったので

 

「はうまーっち?」と価格交渉に入りました。

 

すると店員は不敵な笑みをうかべながら電卓で数字を打ち込みました。

 

そこには 2000 とありました。

 

もちろん、日本円ではありません。イスラエルは「シェケル」という通貨です。

 

10年前のレートなんて覚えていないので1シェケルが約30円の今のレートで話させてください。

 

つまり6万円を提示したわけです。

 

 

(;゚Д゚)<なめてんじゃねーよー

 

 

さすがに冗談にしては面白くねぇなと思い、店員から電卓を奪うと

 

50 と打ち見せました。 1500円です。布切れとはいえ神聖な代物ですから。

 

すると店員は激昂しはじめ、近くにあったよくわからないキーホルダーと共に電卓を打ち込みました。

 

 

5000

 

 

もうこいつだめだ。他をあたろう。

 

そう思い、店を出ようと入口の方を向くと・・・

 

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店の入り口で知らない大男が仁王立ちで入口をふさいでやがるではないか!!

 

そして、気づいたのです。

 

 

店の中にはもう私しか客がいないことに。

 

 

 

この状況あなたならどうしますか??

 

 

ここはイェルサレムです。

 

 

夜中に銃声が何度も聞こえて目が覚めるような場所です。

 

実は私はこんな状況になったときにやろうと思っていた秘策があったのです。

 

今日は読者の皆さんにこの奥義ウパニシャッドを伝授しましょう。

 

 

それは・・・。

 

 

 

 

 

頭のおかしいやつになる   ことです。

 

 

覚悟を決めるのに時間はいりませんでした。

 

 

 

だってこの店には俺しかいないんだからよぉ!!

 

 

「いぇぇぇぇっぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぃ!!」(絶叫)

 

 

こうして逆襲の狼煙があがったのです。

 

 

もちろんこの程度でこの窮地をひっくり返すことはできません。

 

本当の秘策はこうです。

 

 

「なんか英語っぽい響きの日本語をひたすら連呼する」

 

 

これです。相手の土俵で勝負しようとするから負けるのです。

 

 

そこで私が選んだ単語が「ピーマン」です。

 

ピーマンは確かポルトガルかスペインとの南蛮貿易で日本に入ってきたらしいのですが、スペインでは全く違う単語で呼ばれている謎の生い立ちの言葉なんです。

 

 

住所不定無職みたいな奴なんです。ええ。

 

というわけで。

 

 

 

「ディスイズぴーまーーーーーん!!!!!ぴーまーーーーんんんんn!!!」

 

とりあえず棚にある雑貨を指さしながら私は叫びました。

 

ポイントは店員に何もしゃべらせないことです。何か言おうものならかぶせぎみに

 

 

「ぴぴぴいいいいいいいいいいいいいいままっままあmmmmmっまあああああんn」

 

 

もう自分で書いてて笑いが止まらんww

 

とにかく店員を上回るボリュームで叫びます。

 

 

いろんな商品を指さしては「これはピーマンです」と叫ぶのです。

 

 

あとになって分析するとピーマンとは「P MAN」となるので

 

「人間的な何かなのでは?じゃあPってなんなんだ?」

 

と相手の思考に直接ダメージを与えることができるのではないかと思うのです。たぶん。

 

 

とりあえず、イニシアティブを握ることに成功したようです。まだ終わりません。

 

 

「アイアム ぴぃぃまぁぁぁん but ユーアー ノット ピーーマーーン!!」

 

次は突然自分を指さし「私はピーマンです」と自己紹介します。

 

 

そして相手を指さし「お前はピーマンじゃねぇ」そう宣告します。

 

 

その後も何か言おうとしてくる店員を遮りあらゆる商品や壁を指さしてはピーマンを連呼します。

 

 

するとどうですか、今この空間にはピーマンでないのは店員だけではないですか。

(謎の大男は結局何もしてこない木偶の坊なのでないものとします)

 

ついさっきまで窮地に追い込まれていた私は完全に空間を支配することに成功しました。

 

 

これぞコペルニクス的転回!! 

 

少し余裕の出てきた私は最後にとてつもない一撃を食らわせたのです。

 

 

動揺を隠しきれない店員に対し、私はそっと天を指さし静かにこう言い放ちました。

 

 

 

 

 

「GOD  IS  ぴーまん」

 

 

 

 

 

もう一度言います。ここはイェルサレムです。

 

 

この地球上で最も宗教熱の高い場所なのです。

 

 

店員は雷に打たれたように無言になり、もう帰ってくれとジェスチャーし始めました。

 

 

しかし、私はあえて首を横に振りました。

 

 

 

すると店員は大粒の汗を流しながら私の体をつかみ店から追い出そうとし始めたのです。

 

 

私はその腕を振り払い、床に落ちていた電卓を拾い上げ

 

 

 

1 と押して店員に見せました。

 

 

 

そして、硬貨1シェケルを店員のおでこに押し付けて(汗でくっつく)

 

颯爽と店を後にしたのです。

 

 

 

こうして世界に平和が訪れたのです。    [珍約聖書 創世記より]

 

 

 

ということで、イェルサレムのお話でした。

 

世界史の雑談の中で生徒にも一番受ける鉄板ネタでもあります。

 

文字で伝えるのは難しいなぁ。

 

 

長々とお読みいただきありがとうございました!!